この記事では、「相続登記を自分でやりたい」と言われた場合のポイントについてまとめております。
=いったい何が親切なのか、判断は人それぞれだが、一概に相談者が放った言葉そのものを「ニーズ」だと
捉えるのは潜在的クレームを発生させることになる、と同時にチャンスロスもしている意識が必要
司法書士事務所コンサルタント 真貝 大介 (シンガイ ダイスケ)
相続登記を自分でやりたいと言われたら
皆さん、何て答えてますか?
私が多く見かけるのは、
「最近は法務局も親切で丁寧に教えてくれますよ」
「やろうと思ったら自分でも出来ますけどね」
という歯切れの悪い回答です。
私は、どちらかと言うと経験値的に
相談者に近いので、「本当か?」と思ってしまいます。
司法書士の皆さんが、
年に何十件も相続登記を処理している感覚や、
月に何十件も法務局に顔を出している感覚で、
「物理的にはやれます」というのが
上記の言葉で伝わってしまうと、どうなんでしょうね?
同じ感覚で「戸籍は自分で取れますよね?」と聞いて、
「まあ、取れなくはないですね」と答えられて、
3ヶ月くらい、たらい回しにされて、
結局全て頼むことになった人を私は知ってます。
その人の「取れなくはないですね」とアドバイスした人への
不満は相当なものでした。
いったい何が親切なのか、判断は人それぞれですが、
一概に相談者が放った言葉そのものを「ニーズ」だと捉えるのは
潜在的クレームを発生させることになる、と同時に
チャンスロスもしている、という示唆でした。