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  • 相続セミナーの開催とセットで「遺言作成勉強会」を実施しよう!

この記事では、遺言作成勉強会を実施するポイントについてまとめております。
・相続財産の把握や相続関係説明図の作成を行い、全ての勉強会に参加すれば「遺言作成ができる」ことがゴール
・特典として、勉強会後に作成した遺言内容に不備がないか専門家が無料でチェック
・「カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)」の発想を取り入れた取り組み

私が現在主にお手伝いしている相続分野のマーケティングにおいてご支援先に提案し、取り組んでいただいていることの一つに、一般高齢者向けの「遺言作成(生前対策)勉強会」の開催があります。

以前からご提案している相続案件集客のための相談会開催が、ここ数年反響数が悪くなってきています。

それは、同様の取り組みを様々な業種で実施されていることが原因と考えていますが、それから相談会だけでなく、午前中にセミナーを開催して、そのあとに相談会を開催する形式で実施するようにご提案しています。

結果としては、相談会単独開催の時よりも集客数は2倍になり、面談希望者もセミナー参加の40~50%程度を獲得できていますが、それでも遺言作成などの依頼数は数件程度に留まっています。

これまでは、面談のみで終了し受任に至らなかった方やセミナーに参加したものの面談に至らなかった方々などは、特にフォローを行わずという形でしたが、そのような方々も「遺言作成」や「相続対策」に興味がないわけでなく、様々な理由で受任や面談という結果に至らなかっただけで、さらなる情報や家族との話し合いなどの行動に移せれば、そのタイミングで面談や依頼に繋がるはずだ、と考えています。

そこで、「遺言作成(生前対策)勉強会」の実施です。

セミナー参加者や個別面談実施者のみを集めて少人数(15名以下)で連続型(全2~3回)の勉強会を開催し、一方的に情報を提供するセミナー形式ではなく、課題を与えて参加者に考えてもらう研修形式で実施しています。

コンテンツとしては、相続財産の把握や相続関係説明図の作成を行い、全ての勉強会に参加すれば「遺言作成ができる」ことをゴールに据えています。

特典として、勉強会後に作成した遺言内容に不備がないか専門家が無料でチェックすることを用意しています。

事務所側の観点では、それが無料相談客になります。

ある事務所で開催していただいたところ、第一回勉強会参加者17名、第二回13名、遺言チェック(無料相談)9名を獲得することができました。

この取り組みは「カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)」の発想を取り入れた取り組みです。

「遺言作成(生前対策)」という取り組みを難しく考えさせず、さらに、リスク回避のために仕方なく実施することではなく、能動的に取り組むことで今後の人生が不安なく、楽しく送ることができるための準備を、この勉強会を通じて体験していただくことに繋がります。

事務所としては、これまで特にフォローできていなかった客層を、かなり確度の高い「見込客」に変えることができました。

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この記事を書いたコンサルタント

川崎啓

士業支援部 相続・信託ビジネスグループマネージャー シニア経営コンサルタント。
2009年、早稲田大学卒業後、新卒で株式会社船井総合研究所に入社し、司法書士事務所向けコンサルティングチームへ。相続専門支援を担い、2019年4月より士業支援部 相続・信託ビジネスグループのマネージャーに就任。
現在は税理士、司法書士、法律事務所の中で相続・財産管理分野に注力される事務所の経営サポート全般を行っている。
自身のミッションは、相続手続対応はもちろん、相続・生前対策を普及させる士業事務所創りを全国各地で支援することで世の中の相続問題解決を支援すること。事務所業績アップはもちろん、相続市場における士業事務所の地位の向上を後押しするため、日々経営サポートに励んでいる