この記事では、「遺言」の価値と価格を上げる方法についてお伝えします。
・訴求ポイントは「遺言作成者(親)の想いを伝える代理人」
・遺言作成者のメッセージムービー

ある東海圏の司法書士事務所は、2016年9月に開催した
「遺言執行セミナー」に参加いただいた後、
ゲスト講師の原先生がお話されていたことからヒントを得て、
遺言作成受任後の、遺言執行の提案の際に、
「遺言執行を専門家に任せるメリット」の訴求ポイントを
「手続き代行」ではなく、
「遺言作成者(親)の想いを伝える代理人」に設定したことで、
遺言執行の受任率を格段にあげる事に成功したようです。

遺言執行費用の「相続財産額の1%の報酬」は、相談者にとって手続きの煩雑さを訴求し、
それを代わりに行う事に支払う対価としては高過ぎて、
「遺言作成者(親)の想いを代わりに伝えてもらう」ことで、
感情ベースの遺留分請求や紛争のリスクを回避することができる事に
支払う対価としては納得される、
とのこと。

やることは変わらないけど、上手に「価値/価格」を上げる事に成功している、
好事例だと思います。

また、研究会に所属する東北圏の事務所様は、
遺言執行とセットで遺言作成者のメッセージムービーを
撮影し、執行の初回集まりの際に流して大変喜ばれているとのこと。

ムービー撮影&放映で5万円くらいの単価アップにも繋がっているのです。

遺言ひとつをとっても、まだまだ色々な工夫が出来ますね。

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この記事を書いたコンサルタント

船井総合研究所 相続グループ

船井総合研究所の士業支援部・相続信託ビジネスグループです。
相続・財産管理業務に注力する会計事務所、法律事務所、司法書士事務所、行政書士事務所の相続周辺業務を中心に経営を考えます。