この記事では2021年に向けた民事信託・生前対策分野の最新時流予測を知ることができます。
・はじめに:全国の「相続事務所」の業績動向
・展望①:2025年問題
・展望②:不動産、保険、金融機関との競争激化
・展望③:デジタルシフトの加速
いつも当コラムをご覧いただきありがとうございます。(株)船井総合研究所 相続信託ビジネスグループ 民事信託チームの今井です。
本日は、船井総研がお送りする「業界レポートダウンロード企画」として
「民事信託・生前対策マーケット2021時流予測レポート」をご紹介します。
- これから認知症対策・生前対策マーケットに参入したい先生
- 生前対策分野をさらに伸ばし、売上の柱にしていきたい先生
- wirhコロナ、デジタル行政時代のサービス創りを検討している先生
- 認知症対策・生前対策マーケットを取り巻く社会情勢
- 民事信託マーケットにおける競合状況
- 2021年経営のポイント ズバリこれをしよう!
- モデル事務所の成功事例
目次
はじめに:全国の「相続事務所」の業績動向
相続に注力する士業事務所の傾向としては、全国的な動向としては以下のとおりです。
(船井総研・研究会アンケート集計より)
- 相続手続き(死後)は昨対比、おおむね105%での着地(微増)
- 民事信託・生前対策(生前)は昨対比、おおむね80%程度の着地(減少)
相続手続きは必ず行う必要があり、一部期限もあることから、
需要が蒸発することはない一方で、
民事信託、生前対策は「潜在ニーズ」であることから
「後回しになりやすい」という、サービスの性質が影響したと考えられます。
2021年のマーケット展望①:2025年問題
一方で、団塊の世代が後期高齢者に突入する「2025年問題」は目前に迫り、それに付随する「認知症患者の増加」「認知症と財産凍結」といった社会問題は深刻化しています。
シニア層の「老後のお金」に関する不安はますます高まる一方であり、それに対する「予防法務サービス」への社会需要は急速に高まっていると言えます。
つまり亡くなった後の対策ではなく
「長生きを応援する」ための法務サービスを提供しなければなりません。
2021年のマーケット展望②:不動産・保険・金融機関など競合激化
税理士や弁護士、司法書士などの他士業が積極的にマーケティングを行っているだけでなく、士業以上の資金力とネームバリューを活かした金融機関、不動産会社なども相続分野に参入し、桁違いの資本を投資し始めています。
こうした競合環境を踏まえると、今すぐに取り組まなければ行けないことは、以下の3つです。
- より川上から顧客にアプローチすること=認知症対策・生前対策の付加
- LTV(顧客生涯価値)を向上すること=生前対策~手続きまでワンストップに
- 手続き代行から脱却し士業だからできるコンサルティング業へ
2021年のマーケット展望③:デジタルシフトの加速
行政手続のオンライン化がスピードアップすることが予想され、
ますます士業という業界自体がどうなっていくか
不安を感じている先生方も多いのではないでしょうか。
また、コロナの影響もあり
一般の方々のデジタルへの意識も大幅に変わったといえます。これまで「シニア層を対象にする相続業界は、デジタルとマッチしない」
とお考えの先生方も多かったかもしれませんが、
今こそ、デジタルを活用した「集客導線」および「サービス」を創らなければ、
持続可能な成長を続けることは難しいでしょう。
レポート内では上記ポイント①~③を更に詳しく解説しています。
2月13日(土) 13:00~ @ オンライン
ゲスト講師:司法書士法人ミラシア 代表司法書士 元木 翼 氏
詳細:https://www.funaisoken.co.jp/seminar/067756